くも子のお話
雑記帳 | 21.11.30
いつもありがとうございます。
いよいよ明日から12月です。いろんなことがあった2021年もあと1ヶ月…夢のように早く過ぎ去ろうとしている1年のように思います。
今、京都は紅葉が美しく残り、穏やかな日が続いていましたが、いよいよ冬らしくなる気配です。
今回は、店主が思う「くも子」のお話です。
「くも子」は鱈の白子のことで蔵倉では「くも子焼き」「くも子ぽん酢」「くも子天ぷら」としてお出ししています。
あくまで僕の考えです。
以前、鱈は北陸、東北でよくとれる魚で京都では「棒だら」「塩だら」など乾物に近いイメージのものでした。
しかし最近では流通や冷蔵技術等の進歩で新鮮な鱈が手に入るようになりました。実際、刺身にできる鱈が数年前から市場でも出回るようになりました。鱈の白子も美味しいものなので新鮮な白子が手に入れば、フグの白子より断然お安いので人気になります。
そして「鱈の白子」ですというより「くも子」とお出しするほうがインパクトが強く、板場さんの自慢げな顔が想像できます(笑)
鱈の白子の「入道雲」のような形から「雲子」と名ずけた人は素晴らしいと思いますし、日本人はそういう言い方を作るのが上手い気がします。
ふぐは淡白なのに旨味のある魚で京都はもとより大阪人のフグ好きは有名です。その中でもフグの白子は本当に美味しくて高くても食べる価値があると思います。
しかし今では市場でも白子といえば鱈の白子になり、フグの白子がほしい時はフグと付け足すようになりました。美味しくフグよりも安い鱈の白子、人気になるのもうなずけます。ボラの白子も蔵倉では定番的になってきました。
そして、それぞれの白子は今や冬の味覚の一つになったと思っています。
蔵倉 ひろし
あと、個人的ですが「くも子」は私の大好きな蔵倉メニューのひとつです。
特にクリーミーであつあつの「くも子天ぷら」は自家製ぽん酢とよく合いおすすめです‼
いよいよ寒くなります。皆様どうぞご自愛くださいませ。
店主はじめスタッフ一同頑張っていますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
より個人的ですが、私 膝を痛めましてしばらくお店には出られない状況が続いています。微力ながらSNS活動は続けようと思っています。重ねてどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
蔵倉 姉